概要
R Residence, Daikanyama
バンカーのような強固な壁を持ち、窓ガラスをほとんど使用しない大規模な住宅が多い都市部とは対照的に、Rレジデンスは丘の中腹にある一連の連結されたガラスの建築であり、空、オープンスペースの景色、そして太陽との風景と一体化しています。
このように、東京の密集した地域建築の伝統を覆すことができたのは、プライバシーとエネルギー効率を維持しながら、光と空間を謳歌し、眺望と空へのアクセスを可能にする最先端の素材と技術によるものです。屋上にはテラスと庭園が設けられ、大きな月面窓と多数のソーラーパネルが設置されています。また、冷暖房には低エネルギー・高効率のラジエーターを採用し、従来のようなエアコンを必要とせず、アレルギーのない環境を実現しています。
日本の伝統的な色と形を取り入れた、千鳥格子のような外壁の日除けは、建築の主要なモチーフとなっています。ダークブロンズの窓枠とパネル、ブロンズ色のガラス、メッキされた金属のクラッディングと手すりが、上部構造を完成させています。これらのパーツを組み合わせることで、日本の素材や形式の伝統に深く傾倒した現代建築が完成したのです。
ワイドなフルハイトのスライディング・パーティションにより、部屋は途切れることのない大きな空間へと変化します。 ガラス張りの光あふれるアトリウムには、細部にまでこだわった階段や段差のあるスロープが設置され、隣接するヴォイドは、3つのレベルのそれぞれが互いに視界に入るようになっており、太陽の位置や影によって絶えず変化を楽しめるようになっています。