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世界一高い木造建築物

2018.02.15

日本の企業が、世界で最も高い木造建築物の計画を発表しました。東京の中心部に高さ1,148フィートの超高層ビルを建設し、これまでの木造建築物の陰に隠れてしまうことになります。
住友林業株式会社 住友林業株式会社は、創業350周年を迎える2041年に「W350プロジェクト」を完成させる予定です。

最終的な目標は、木でできた高層ビルが立ち並ぶ環境に優しい街を作り、「街を森に変える」ことだという。

このビルのコンセプトは、住友のつくば研究所が立案したもので、地上70階建て、木材と鉄を組み合わせた超高層ビルで、建設資材の90%を木材が占めるというものです。

このタワーには650万立方フィート以上の木材が必要で、プロジェクトの費用は6000億円(42億ポンド)と見積もられています。

同社は建築デザイナーの日建設計と共同で、強風や日本で頻発する地震にも耐えられるブレースチューブ構造を計画しています。

W350プロジェクトが完成すれば、日本一の高さであると同時に、世界で最も高い木造建築物となります。
なお、木造建築物としての世界最高記録は、昨年秋にバンクーバーのブリティッシュコロンビア大学にオープンした高さ174フィートの学生寮「ブロックコモンズ トールウッドハウス」が保持しています。

世界の他の地域でも、建築材料としての木材が模索されており、今年末には24階建ての「HoHo Tower」がオープンする予定です。このビルにはホテル、アパート、オフィスが入り、完成時の高さは275フィートになる予定です。

より大きく、より良い建築物のための素材として、デザイナーの間で木材が注目されている
世界中の建築会社の中には、大型建築物の主要な建材として木材を採用するところが増えていますが、住友林業株式会社の「W350プロジェクト」のような野心的なデザインに挑戦するところはまだありません。

「リカルド・トッサーニ氏は、富士山麓の老人ホームを設計し、現在、日本で居住可能な木造建築物としては最大規模を誇る。

「20年以上前に東京でリカルド・トッサーニ・アーキテクチャーを設立したトッサーニ氏は、「日本のデザイナーや世界中の建築家は、建築材料として木材を最大限に活用する方法を模索することに熱心です。

「再生可能な資源であり、リサイクルも可能なので、いろいろな意味で理想的な素材です」とトッサーニはThe Telegraphに語っています。
「そして、日本にとっては、入手しやすく、柔軟性があり、地震の多い環境に適しているという点で、優れた建築材料です」と語っています。「木は地面の動きに合わせて変形したり、接合部で動きを吸収したりしますが、コンクリートは硬くてそのような柔軟性がないため、崩れてしまうことがあります」。

また、万が一、地震で木造の建物が倒壊しても、コンクリートや鉄の構造物に比べて、迅速かつ容易に交換することができると指摘しています。

しかし、2020年のオリンピックに向けて東京都心に建設中の新国立競技場では、建築家の隈研吾氏が、古都奈良の法隆寺にある6世紀初頭に建てられた木造の塔に触発されて、木材を使用したデザインを採用しています。

トッサーニは、住友林業が東京都心部に建設する高さ1,148フィートの超高層ビルで、厳しい防火規制に引っかからないようにするために、どのように木部を露出させるかは未知数であると述べています。