概要
Bougainvillea Chapel
ブーゲンビリア・チャペルは、伝統的なチャペルを現代的に解釈し、タイポロジーの要素を変容させたものです。歴史的な連想は、建物に威厳、光、神秘性、そしてロマンスの感覚を与える壮大な空間によって呼び起こされます。 また、十字架やバジリカ・プランなどの伝統的なアイコンを取り入れることで、キリスト教への静かな傾倒が見られます。キリスト教の伝統がさりげなく表現されているのは、必ずしもキリスト教信者でなくても、キリスト教式の結婚式を好むお客様の多様な習慣を尊重しているからです。
チャペルは、タモン湾のラグーンとそのリーフ、そしてその向こうに広がる太平洋を見下ろす20mの崖の上に建っています。 高い天井と厳格な軸線が、素晴らしいオーシャンビューを引き出しています。 内部では、長い側壁と天井によって軸線が定義され、建物の海側の端にある大理石で縁取られたオリフィスで終了しています。 外部では、建物の軸線は、メインの建物のボリュームに施されたユニークな外面処理、すなわちブーゲンビリアの生きた壁によって強調されています。そこから突き出た小さなボリュームには、レセプションやブライズルームなどの補助的な機能が入っています。 これらの建物は、メインの建物と競合しないように屋根の高さを低くし、コントラストをつけるために白で塗装されています。 披露宴会場のドアや窓のフレームの形状も十字架をイメージしています。
21階建てのホテルタワーに隣接しているため、チャペルは上からの視認性が高くなります。 そのため、屋根の仕上げには細心の注意が払われています。屋根面はダークグリーンのセラミックタイルで仕上げられており、頂点から身廊の上の平らな部分までドラマチックなカーブを描いています。
礼拝堂は、透明な天蓋で覆われたコロネードでホテルタワーとつながっており、近づいてきたゲストがブーゲンビリアの壁を上から見ることができるようになっています。 キャノピーの曲率はチャペルの屋根の形状を反映しており、ホテルの構造や玄関ドアの形状と一体化しています。