概要
LWO
中層オフィスビルの5フロア、エレベーター、バスルーム、エントランスのファサード、エントランスコートのリフォームを行いました。1階はマンションの賃貸オフィスとビルの受付。2階はマルチメディアシアタースペースとリースカウンター、カフェと家具展示スペース。3階は、会社への投資を検討しているVIPゲストのためのスペースで、プレゼンテーションルームやギャラリーがあります。8階は会議施設、9階はVIPダイニングルーム、社員食堂です。
1階の内部空間は、形やテクスチャーはさまざまですが、表面や素材はすべて白で統一されています。ポートレートウォールの巨大なカラーフェイスと、背景のダイナミックなマルチビジョンスクリーンだけが、このミニマリスティックな空間を際立たせています。
また、ガラス越しに見えるのはミニチュアのヒョウの群れで、この企業のコーポレートアイデンティティを遊び心で表現しています。
1階とは対照的に、2階は主に暗い空間となっており、その中に演劇的に配置された一連のオブジェクトがライトアップされています。階段の上には、銀色のヒョウの横顔が彫刻のように置かれています。他にも、Apple Studio Displayのモニターが置かれた台座などがライトアップされており、テクノロジーを駆使した魅力的なオブジェを人間味あふれるものにしています。
3階のVIPラウンジでは、ローズウッド製の壁パネルが設置されており、その一部には重要な顧客の白黒の肖像画が描かれ、深く窪んだディスプレイ棚にあります。テラゾ製のレセプションキャビネットは、彫刻的なボリュームとして置かれ、メインラウンジへの入り口の見張り番のように、ギャラリーの壁からわずかに前方に突き出ています。入口の軸線は、半円状のローズウッドと白いガラスの壁で終わっています。部屋の一番奥は、企業のプロジェクトの模型やイメージを展示するスペースになっています。もうひとつの軸は2つのマルチメディアルームにつながっています。ダークグレーのファブリックパネルとホワイトのウェイブウッドのドア、投影されたホワイトの背景に取り付けられたプラズマビジョンスクリーン、そして馬蹄型の白いスチール製のテーブルが置かれています。
8階には、インゴ・マウラーの光の彫刻が施された螺旋階段があり、レセプションと9階のVIPダイニングルームを結んでいます。両開きの折り畳み式のドアで様々な構成が可能なイベントスペースとシアターにつながっています。
9階のVIPダイニングは、白木の床材と白いテラゾのタイルが交互に並んだ明るい空間です。
テラゾの壁はギャラリーとして立ち上がり、カスタムデザインのキャビネットを縁取っています。ラウンジと隠し通路でつながっている業務用キッチンは、スタッフの食堂としても機能しています。